サッカーには国民性が反映する、とよくいわれる。ルールが世界共通であるにもかかわらず、というよりもまさにそれゆえに、このゲームをどう理解・解釈し、どのような戦術・プレーを選ぶかという方法論には、個々の国々の歴史・社会・文化が刻印されるのだ。 ... 続きを読む »
イタリア通信008:ふたつのイタリアサッカー(1) (05.1998)
イタリア通信007:もうひとつの「スクデット」争い (04.1998)
6月にW杯を控え、セリエAはすでに例年より早く終盤戦に突入している。4月5日の第28節、1位のユヴェントスがわずか2ポイント差に迫っていた3位のラツィオを敵地での直接対決で下し(1-0)、2位のインテルも絶不調のサンプドリアをホームで 3- ... 続きを読む »
イタリア通信006:マーケットの話 (04.1998)
イタリアには「カルチョ・メルカート」という言葉がある。直訳すると「サッカー・マーケット」。別に、サッカー用品やチームグッズを扱う市場があるわけではない。このマーケットで「取引」される「商品」は、サッカー選手や監督。つまり、移籍市場のことをこ ... 続きを読む »
イタリア通信005:プリマヴェーラ・セリエAへの狭き門 (04.1998)
ここイタリアも、そろそろ春らしくなってきた。イタリア語では春のことを「プリマヴェーラprimavera」というのだが、「カルチョ」の世界では、この言葉にはもうひとつの意味がある。セリエA、Bのプロクラブのユース部門で一番上のカテゴリー(17 ... 続きを読む »
イタリア通信004:イタリア代表・22のメンバー予想 (04.1998)
前回、W杯に向けたイタリア代表のチームはほぼ「固まっている」と書いた。ではどのように「固まっている」のか、というのが今回の話題である。 W杯予選の途中でサッキからチェーザレ・マルディーニに監督が代わり、イタリア代表のサッカーは少なからず変化 ... 続きを読む »
イタリア通信003:イタリア代表の強化日程 (04.1998)
ワールドカップ・フランス大会まで100日を切り、日本では代表強化に関する論議が盛んだが、イタリア代表の強化日程もまた、日本代表に劣らず(?)かなりお寒いものである。 11月にロシアとのプレーオフで出場を決めてから、本大会までに戦うゲームはわ ... 続きを読む »
イタリア通信002:「クラブ」の利害と「チーム」の利害 (03.1998)
先週の半ば、ASローマのズデネク・ゼーマン監督が、来シーズンに向けた契約にサインした。シーズン途中のこの時期に来期の契約とは、不思議に思われるかもしれないが、イタリアでは珍しいことではない。 特に、引く手あまたの監督や選手の契約がシーズン末 ... 続きを読む »
イタリア通信001:カステル・ディ・サングロの戦い (03.1998)
イタリア半島の半ばあたり、アブルッツォ州の山間部にカステル・ディ・サングロという小さな村がある。人口はわずか5500人。最近になって夏は自然の景観美、冬は中部イタリア最大のスキーエリアとして、観光客が集まるようになってきたものの、元々は農業 ... 続きを読む »